心を一つに、祈りの場を支える—アコライト・ギルド座談会—

立教池袋高等学校 五十嵐 喜輝さん × 坂本 勇祐さん × 立教大学異文化コミュニケーション学部 鶴木 もえさん

2021/01/25

OVERVIEW

立教学院の礼拝で、クロス(十字架)やトーチ(ろうそく)を持って歩いている人を見たことがある方も多いでしょう。礼拝での奉仕を行うアコライト・ギルド(以下、アコライト)は、学院唯一の中高大一貫の団体です。立教池袋中学1年から所属している高校生2人と、代表を務める大学生が、日々の活動について語り合いました。

呼吸をそろえ、歩く練習から

左)立教池袋高等学校3年生 アコライト・ギルド 五十嵐 喜輝さん、中)立教池袋高等学校3年生 アコライト・ギルド 坂本 勇祐さん、右)立教大学異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科3年次 アコライト・ギルド 代表 鶴木 もえさん

鶴木 私はキリスト教系の中高出身で、アコライトには友人の誘いで入りました。2人はなぜ入部したのですか?

坂本 立教小学校6年のときに大学のクリスマス・イブ礼拝に参加し、祭服を着て奉仕をしている人の姿が印象的で、「自分もやってみたい!」と思いました。

五十嵐 同じく立教小学校出身で、小学生の頃から有志で礼拝の奉仕を担当していました。その中でアコライトの中高生・大学生と交流する機会があり、誘われたのがきっかけです。

鶴木 2人とも私より前から在籍しているので、入部間もない頃はいろいろ教えてくれましたね。活動の醍醐味について、どのように感じていますか。
坂本 一口に奉仕といっても、クロスを持つ人、トーチを持つ人、チャプレンの補佐をする人、香炉(お香)を振る人など、さまざまな役目があります。みんなで練習を重ね、気持ちを一つにして礼拝に臨む一体感は、アコライトならではだと思います。

五十嵐 シンプルに「かっこいいな」と思ったのも入部理由の一つなので、初めて礼拝の場に立ったときはうれしかったです。毎年行われる夏合宿も好きで、生活を共にし、全員で一つのテーブルを囲んで食事をすることは、キリスト教の精神にも通じるところがあるように感じます。

鶴木 呼吸を合わせて歩く練習から始めるくらいなので、一体感はとても大切ですね。また、夏合宿や年3回の通い合宿「修養会」は私も楽しみの一つです。練習は気を引き締めて行いますが、少人数ということもあり、中高大の垣根を越えて和気あいあいとした雰囲気があるのが魅力だと思います。

唯一無二の経験が、成長に

五十嵐 アコライトは学院で唯一、中高大が一緒に活動する団体です。普段から大学生と身近に接する中で、リーダーシップの発揮の仕方、大人としてのものの見方など、多くのことを学びました。他にはない環境で6年間過ごしたことが、確実に自分の成長につながっています。
坂本 僕は中高生のキャプテンとして、池袋中高で行われる礼拝のシフト決めなどを担当しています。大学生の先輩方を見習って、自ら積極的に動く姿勢が身に付きました。また、目上の人と接する際の態度や言葉遣いなど、社会に出る上で必要なことを早い段階で学べたのも有意義でした。

鶴木 2人ともしっかりしているので年下に思えませんが(笑)、そう感じてもらえてうれしいです。活動を通して、キリスト教に対する向き合い方が変わったことはありますか。

五十嵐 修養会のときにチャプレンが開催してくださる勉強会は、とてもためになっています。学校では聖書の授業もありますが、実際に体験しながら学ぶことで、より理解が深まりました。

坂本 実は、小学生の頃は礼拝の重要性をいまほど認識できていなかったんです。でも中学からは活動を通して、チャプレンの説教を聞く際の心構えが変わったり、聖書を自分から読んだりするようになりました。それだけに、2020年3月以降、新型コロナウイルス感染症の影響で活動できなくなったのは残念でした。

鶴木 以前、顧問であるチャプレンの宮﨑光先生が「キリスト教の根幹は集うことにある」とおっしゃっていましたが、それができなくなるのは確かにつらいことでした。9月に礼拝が再開し、12月から中高生・大学生が一緒に活動できるようになったので、これからまた頑張りましょう。今後の目標を教えてください。

坂本 まずは大学でしっかり目の前の学びに向き合うことが目標ですが、アコライトの活動も続け、ゆくゆくは中心的な役割を担っていきたいという思いはあります。
五十嵐 僕はいろいろな分野のことに挑戦して視野を広げたいとも考えています。でも、アコライトはチーム・組織で動く上で大切なことを学べる場だと感じているため、参加する頻度は下がっても何らかの形で続けたいと思っています。

鶴木 大学進学は一つの大きなステップなので、別のチャレンジをするのもいいと思います。21年度は次の代にバトンを渡しますが、私もサポートは続けていく予定です。礼拝には多くの方に参加していただきたいですね。

立教学院諸聖徒礼拝堂祭壇奉仕者会(アコライト・ギルド)

  • 部員数
    大学生 9人、池袋高校生 4人、池袋中学生 13人
  • 活動内容
    日曜聖餐式・早朝聖餐式をはじめ、立教学院のすべての礼拝で奉仕を行う。週2回の定例練習のほか、イースター修養会(4月)、ペンテコステ修養会(5月)、夏季修養会(夏合宿)(8月)、クリスマス修養会(12月)などを実施。

※主に池袋チャペルで活動。
※2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため内容を変更して活動。
※立教学院聖パウロ礼拝堂(新座チャペル)では、立教新座中高のキリスト教団体が活動しています。
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.37(2021年1月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時(2020年12月7日取材)のものです。