生徒・学生主体でつくり上げた初のオンライン文化祭・学園祭

実行委員長・運営委員長が語る〝新たな挑戦〞

2021/01/22

OVERVIEW

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2020年度の文化祭・学園祭はオンラインで開催しました。
立教学院の長い歴史の中で初めてとなったオンラインでの開催ですが、生徒・学生自身が企画・運営を担当して実現しました。そのプロセスや実施内容、イベントに込めた思いを、両中高の実行委員長、大学の運営委員長が語ります。

立教池袋中学校・高等学校

Rikkyo Ikebukuro Festival[R.I.F.]
2020/11/3 tue-11/8 sun


R.I.F.実行委員長
立教池袋高等学校 2年生
岩崎 優(IWASAKI Yu) さん



白紙の状態からのスタート。だからこそ、いままでにないアイデアを

6日間にわたり、オンラインで開催したR.I.F.。自分たちで制作したWebサイト上で、学友会(クラブ)や委員会が手掛けたPR動画を公開したほか、「動画大賞」を決める投票を行い、多くの方に視聴していただきました。

2019年度から実行委員として関わっていましたが、初の試みとなる今回は白紙の状態からのスタート。だからこそ、「多くの人に見てもらえる」「多数のコンテンツを配信できる」といったオンラインの利点を生かして、いままでにないアイデアを取り入れた文化祭にしようと準備を進めました。

休校や分散登校が続く中、誰も経験したことがない「オンライン文化祭」に取り組むのは大変でした。まずは実行委員同士でしっかり意思疎通を図る必要があると考え、こまめにオンラインで打ち合わせを実施。Webサイト・動画制作自体も初めてでしたが、見る側の目線を意識し、編集やデザインを工夫しました。並行して、参加団体が制作する動画の進行管理やチェックを行い、なんとかすべてのコンテンツを開催に間に合わせることができたのです。

開催期間中は不備がないかを確認して随時修正を行いましたが、大きなトラブルはなく、安堵とともに「最大限のことはできた」という充実感がありました。さらに、実行委員だけでなく多くの生徒が率先して準備に協力してくれたことで、立教学院のテーマの一つ「共に生きる力」を発揮できたと感じています。僕自身にとっても大きな自信になり、「困難に挑む経験が自分を成長させてくれる」と実感しました。今後もチャレンジ精神を持ち続けたいと思います。

開催前日、Instagramで公開するカウントダウン写真を撮影。SNSも活用してイベントの周知を行った

終了後の反省会にも多くの生徒が参加し、活発に意見を交換

実行委員会で制作したR.I.F.特設Webサイト

参加団体がつくった動画の公開ページ。さまざまな工夫が凝らされた映像作品の中から、「動画大賞」はサッカー部(運動部部門)と数理研究部(学芸部部門)が受賞

立教新座中学校・高等学校

St. Paul’s Online Festival[S.P.O.F.]
2020/10/24 sat-10/25 sun


S .P.O.F. 実行委員長
立教新座高等学校 3年生
越智 啓太(OCHI Keita) さん



ゼロからつくり上げる「難しさ」と「楽しさ」を知った

2020年のS.P.O.F.のテーマは「Restart」。従来の文化祭で行っていたことをオンライン上で実現させるだけでなく、「オンラインでしかできないこと」にも挑戦し、新しい文化祭の出発点にしたいという思いを込めました。

とはいえ過去の経験が通用しないため、準備段階は手探り状態で試行錯誤の連続でした。学友会(クラブ)やクラスなど参加団体向けの説明会を複数回実施し、今年度の方針を説明することから始め、各団体が写真やスライドを掲載するWebサイトを自分たちで制作。動画を公開するYouTubeチャンネルを開設し、開催前からSNSで随時情報を発信しました。特にWebサイトはミスがないように、実行委員総出で前日まで入念にチェックを行いました。

「できないことを考えるより、いまできることを全力でやろう」と準備を進めてきましたが、やはり不安はありました。しかし2日間通してYouTubeの再生回数は延べ1万5千回を超え、アンケートでは多くの高評価をいただくことができ、家族や他校の友人からも「良かったよ」と声を掛けられ、うれしさで胸が一杯になりました。

オンラインは、遠方の人や普段は足を運べない人にも学校の雰囲気を感じてもらえる点や、他校との交流企画の実現などメリットも多く、今後の可能性を感じました。

個人的にも、ゼロからつくり上げる「難しさ」と「楽しさ」を経験できたことは大きな財産です。立教大学進学後はSPFの企画・運営に携わりたいと考えています。

(左)観測部の動画制作の様子、(右)校内に貼ったポスター。テーマイラストは高校3年生の字井博俊さん作

開会式動画の撮影風景

制作したS.P.O.F.特設Webサイト

実行委員のミーティング。対面のほか、Google Classroomを活用してオンライン打ち合わせも実施

立教大学

St. Paul’s Festival[SPF]
2020/11/2 mon-11/4 wed



SPF運営委員長
立教大学社会学部メディア社会学科 3年次
(立教池袋中学校・高等学校卒業)
三浦 龍兵(MIURA Ryuhei) さん



人生の〝Trigger〞になる体験をオンラインという新たな形で届ける

立教生の輝く姿を披露する一大イベント、SPF。今回は「Trigger」をテーマに、大学を魔法学校に見立てた学園祭を企画。オンラインという新たな形で、観た人が何か新しいことを始める「きっかけ」を届けられたらと考えました。

準備にあたっては、オフラインと変わらないクオリティを保てるよう、テレビ番組を意識して構成を練りました。企画同士のつながりをもたせるため1日を通した司会を設けたり、間にCMを挟んだりと、SPFをまるごと楽しんでもらえるよう工夫。オンラインでの企画参加が困難な団体に対しては、私たち運営委員会がメンターとして手助けする「SPFと手を組もう」というプロジェクトも行いました。限られた人だけでなく、すべての立教生のイベントであることを体現できたと感じています。

生配信中の動画管理の様子

また、池袋の活性化にも貢献したいと議論を重ね、豊島区や企業の方にご協力いただいて周遊バス「IKEBUS」とコラボ。バス車内でSPFの動画を流すなど、池袋を訪れる人々や周辺住民の方にもイベントをPRしました。

無事3日間の配信を終え、参加団体から「開催してくれて良かった」と言われたときは、涙が出るほどうれしかったです。同時に、オンラインだからこそ、学生だけでなく地域の方々や遠方の高校生も楽しめる学園祭が実現できたのではないかと思います。

何かに夢中になり、全力で取り組む「魔法」のような力が立教生の良さ。次年度以降の運営委員にも、この魅力をさらに多くの人に広める学園祭をつくり上げてもらいたいです。

※立教大学の学園祭:St. Paul's Festival(池袋キャンパス)はオンライン開催、 IVY Festa(新座キャンパス)は中止しました。

歌うま王決定戦Rikkyo Melodyのリハーサル。画面を通した見え方にも考慮して準備

オンライン受験相談も実施。学生たちがリアルタイムで受験生の相談に応じた

配信当日の様子。司会が番組を盛り上げた

閉会式での三浦さん。「誰よりも一番SPFが大好き」なリーダーとして運営委員をまとめ上げた

※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.37(2021年1月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時のものです。